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※当店はFacebookページ.その他全てのSNSを一切使用しておりません。公式なものはこちらのホームページのみですのでどうぞ誤解のないようお願い致します。

営業日について♦


定休日 月、火


6月28日《日》貸切りの為14時~の営業となります。宜しくお願い致します。

2026年5月26日火曜日

As for someday.,


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5月。
GWと呼ばれる霞の様な道楽の日々が終わり、<現実>の日々が目の前に再来されている皆様、いかがお過ごしでしょうか。

私にはGW、その様なものはございません。
が、店休日のある日、どうしても行ってみたかった。そんなとある場所へと出掛けてきました。

私、幼い頃からなぜだか荒廃している“モノ”や“場所”に強い引力を感じ生きてきたのですが今回もその引力にまかせ、ある“荒廃地”にお邪魔してきた次第でございます。

さて、仙台から車で片道約3時間をかけ、その場所近辺へと辿り着いた私。
だがその場所、なかなかの酷路をクリアしていかなければその全貌をおがめないと言ったハードなスポット。
思い立ったがままに来てしまった私の服装は 
“シャツにハーフパンツにツッカケサンダル” とてもじゃないがなかなかの山道と険しい川渡りには不適切である。 ちなみにその場所 

“川渡り必須である”

だがここまで来てしまった以上引き返すわけには行かない。

道なき道を藪から棒にズンズンと進む。
途中、ベアクロー等の自然の猛威を見かけながら強行的に抜け出た険しい山道の先に、遂に川を発見。
その先には美しくも荒廃した建物が微かに見える。
この川を越えれば、遂にあそこへ辿り着ける。

だが、目の前には濁流に近い川が……


どうする、俺。


選択肢は1つ。


“行くしかないのだ”



キリッと引き締めた表情を作り、川の中へ第一歩目を踏み出す

ザブン…



うわわわぁぁぁああぃいぃeE!!!!!!!!

..............................................................    



その後私は、バッグに入れていたサングラス、財布、電気料金の支払い用紙<なぜ持っていたかは不明> お気に入りのサンダル片方を失いながらその場所へと辿り着いた。。。



失ったものは多すぎたが視覚的、感覚的に得るものがそれ以上だったから、私は満足げにその場所をあとにした。

..............................................................  

その後、上機嫌になった私は、そこから少し離れた場所にレトロな喫茶店があることを知りそこで一人きりの打ち上げを行おうとお邪魔することにした。

数十年の経年に耐え抜いた堅牢でいてアジのあるベージュカラーの外壁、内装にはもはや古の産物である“ゲームテーブル”。 

100点である。

店内には2組<2人>の常連様がカウンター席に着席し、マダムとなにやら親しげに会話を楽しんでいる。

店主と思しき優しいマダムが 
“あら、どこでも好きなところへ座って”
そんな声をかけてくれる。

なんとなくのところへ着席し、少し小腹の空いていた私は
“ラザニアとアイスコーヒー” の注文を済ませる。

“わたし1人でやってんのよ。少しだけ時間がかかるけれどいい?”

そう私に問うマダム

楽しい冒険の余韻の中にいる私は、上機嫌で 

“勿論ですよ。ゆっくりで構いません”

そう笑顔で答えた後、ゆっくりと店内にあった書物をお供にくつろぎ始めた

マダムは静かに、そして優しく微笑むと踵を返し再び常連客との会話に戻っていった。

……

しばらくするとマダムがこちらへ

“ここのところ天気がおかしいのよね。あなたもそう思わない? あら、お水が空ね、どうぞ”

抽象的な質問を私に投げかけ、ついでにお水のお代わりを注いでくれる。
冒険の後の私は、とても喉が乾いており、入店後のサービスのお水をすぐに飲み干してしまっていたから.

“そうですね 暑くなったり、寒くなったり、スコールが降ったり、なんだか不思議な感じがしますね”

そう答えるとマダムは満足気に微笑み、再度踵を返し常連客との会話に戻っていった。。。

1時間後…

私のテーブルにはお水以外、未だどのような食物、飲み物も到着していない。

むぅ? まぁ、わたし自身がゆっくりでいいですよと言ったしなぁ……。

と、思っているとマダムがこちらへ歩みを進める。

フフフ。ついにアイスコーヒーか?はたまたラザニアかな?

そんな事を思い浮かべ俯きながら書物に目を通すフリヲ継続、マダムが目の前に到着するのを待つ。

コツ、コツ、ピタ。

マダムの、到着だ。

“あんた、なんだか顔色が悪いわねぇ。大丈夫?働きすぎたりしていない?実は軽く冷房をつけているのだけど、寒すぎたかしら? あら、お水がないじゃない。待ってて。今お水を持ってくるから”

そう言って再びお水のお代わりを注いでくれるマダム。

注ぎながらマダムは



“みんなに言える事だけれど、働きすぎはだめよ?”



<いや違うじゃん…なに働きすぎはだめよ?って。飯だよ飯ぃぃ…おせぇぇええ……。水だってアイスコーヒー来ないから飲んじゃってるだけだってばぁ...もういいって水わぁ。。。>

そんな事を思考しながら乾いた返答をする私。

“あぁ、はい。ありがとうございます。”

またも踵を返し常連客との会話に戻っていったマダムは引き続きなんとも楽しそうに熊が出没したとか、近所の爺さんがキノコくれたとかそんな仕様もない話を続ける。



それから更に30分程した頃、マダムから信じられない言葉が私の耳へと通達された。

コツ、コツ、ピタ。

マダムだ

“ねぇあんた。ごめんなさい。これから山菜を取りに行こうと思うんだけど、あんたも行かない?車はそこの○○さんが出すからどう?”

と、ずーっとキノコの話をしていたおじ様を指差し私に妙な提案を持ちかける。。

なぜだかわからないがそのおじ様はこちらに向かって親指を立てGoodポージングをしていた。

私は意を決して尋ねた。

“あの、ラザニアとアイスコーヒーは?”



マダムは照れている様にも見え、それでいて余裕綽々こちらを嘲笑している様にも見えるなんとも総称仕様の無い表情を浮かべゆっくりとカウンターへと戻っていった。

その後15分後にマダムはやってきた。

コツ コツ ピタ。

そして空になった僕のグラスに水を注ぎ、

“あんた、働きすぎは絶対だめよ?”

そう言って踵を返し、またカウンターへと戻っていった。





なんなんだよここぉ……。。。


……その後僕は、ラザニアとアイスコーヒーを合わせた代金をテーブルに置き静かに店を後にした……。





店外に出ると、良く晴れた青空が永遠に広がり、5月にしては明らかに暑すぎる気候が私の身体に優しく纏い始めた。



腹減ったなぁ





…………………………………………………………





こうして僕のGWは幕を閉じた。
なんとなく、とても不思議で奇妙な場所へと誘われたある春の日。


春が見せた白昼夢だったのだろうか。
また来年、答え合わせをしようと…つまり、再訪してみようと思います。



ではでは皆様、引き続き楽しい春をお過ごしください。



グッドバイ。

2026年4月29日水曜日

I'm sure I'll remember it

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春。ですね。
心地の良い日々が続いております。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

春と言えば出会い、そして別れ。
そんな刹那が連続する季節。

早いものでわたくしの長女も今年から高校生。
“アルバイトがしたい”
最近、そんなニュアンスの言動が目立ってきました。

そのむかし、当然私にもそんな時代がありました。
そう。なにを隠そう私も元“10代”なのです。
あの頃、アルバイトの面接を受ける度に書いていた “履歴書” あの書類の後半にある謎の項目 “自己PR” の欄を必ずこんな文言で埋めておりました。

“ヤル気だけは誰にも負けません”

そして私は、大半のアルバイト先を誰よりも早くドロップアウトしておりました。

つまり、

“ヤル気だけは誰にでも負けていたのである”

.....

よし、高橋くん。明日から来られるかな?

はい勿論!やる気だけは誰にも負けません!

失踪...

よし、高橋くん。いつから来れる?

はいいつからでも!やる気だけは誰にも!

はいまた失踪...

よし、高橋くん!今日、今からでも働いていくか?

はい勿論ンン!!なぜならやる気だけは.....

はいやっぱ失踪ぅ!...

あの頃、一体私はなにを根拠に
“ヤル気だけは誰にも負けません”
あんな事を謳っていたのだろう。

“ヤル気” 

この抽象的な単語をあんなにも易々と濫用していた人間を私以外に私は知らない。

新薬の治験モニターのアルバイトをした事があるのですが、その時に持参した履歴書にも同文言を記載して面接に挑んだこともあるし
(この場合、一体何に対するヤル気なのだろうか...)

予備校の講師のアルバイトにもなぜか履歴書を送りつけた記憶がある。
こればっかりはもはや行動原理全てが謎でありテロに近い行為であった。 
(なぜならば、わたくしはそもそも中卒であり“ヤル気”以前の問題であった。どちらかと言えば生徒側に立候補すべきだったのは周知の事実であっただろう)

と、そんなこんなであまりにも褒められた理由ではない理由ではあるが、“バカの一つ覚えヨロシク” 数だけは多くのアルバイトを経験する事になったのだ。
結果としてアルバイト先での出会い、そして別れ。その数についてだけは人一倍多くの経験値を獲得し、今に至るのである。

だが結論として、それにより私がなにを獲得したのか。答えは恐らく、ほぼ“皆無”である。
だがしかし、唯一獲得したモノがあるとするならば、やんわりとした、ふんわりとした儚げなわたあめの様な軽い記憶。それだけは頭の中をふわりふわりと不明瞭な思い出として泳ぎ続けているのである。

青春期によく耳にしていた、アルバイト先での確固たる友情や愛情、その他所謂 “絆” そんな言葉で括られている美しい代物は、私にとってはフィクションファンタジーに限りなく近く、とうとう巡り会う事は出来なかった。

しかし、そんなわたあめの様な危うい儚げな思い出達もそれはそれで悪くないのである。
それも引っ括め、“春” なのであると、、そんな事を思い出しながら今、今年も“春”を過ごしております。
皆様もたくさんの出会い、そして別れ、重く強固な思い出も、軽く儚い思い出も、なにもかも全て紡いでいきましょう。


それでは、楽しい春を。

さよーなら

2026年3月24日火曜日

A strange and interesting scene is spreading out nearby.

3月。
春です。

"お帰りになられた" で宜しいでしょうか?"

勿論、"冬"に対しての問いかけでございます。

毎年毎年、お行儀よく律儀にも必ずやってくる彼には本当に辟易しておりますが、どうにかこうにか今年も彼の行う理不尽なハラスメントに堪え忍ぶ事に成功したようです。

ここからです。
楽しい楽しい、暖かい気候がカムバックしてくれますね。

さて、日本では古来よりこんな言い伝えがあります。

"春になると変人が増える"
とても乱暴な言い伝えだな。とは思うのですが、"悲しいかな"なんとはなしに心当たりがあるのも事実ですね。

近所のコンビニエンスストア付近に踏み切りがあるのですが、その踏み切りの鉄の塊、所謂"レール"の部分を存分に使い反復横飛びを行う成人男性を見かける。

"うめぇぇんだよなぁぁああこれぇぇえぇ"
と産直市場でウットリとセロリに話しかけるアダルトチルドレンに遭遇。

サウナにて、隣に居合わせたご老人が急に、

おい、そこのぼっちゃん。
生きるのは難しい事だし、頑張り続けるのは辛いことだけどな。俺の"持論"で申し訳ないが年よりの戯言だと思って聞いてくれな。
俺は公務員として必死に働き続けて今になって気がついた事があるんだ。つまりな、

"人生は自転車のようなものなんだな。倒れないようにするには走り続けなきゃならねんだなぁぁあ"


えぇェ…いやそれアインシュタインの名言んんんンンン…。
(ついでに僕は間も無く40である。ぼっちゃんンンン?)



と、今月のみでここまでの "変な人達" に遭遇している。
春、聡明でうららかな気候、美しく色づき始める草花。その魅力は時に暴徒と化し、少しだけ人間を酔わせてしまうのかもしれません。

……………………………………………………

LAST EPISODE One...。 



Yahoo!オークションに出品し長らく動きのなかった僕のブーツが突然に売れた。
僕は嬉しかったのと、遂に去ってしまうのだな。と、そんな2つのデリケートな感情と共に、そのブーツを発送した。



そして...
その数日後の事



コツ、コツ、コツ。

おいこーた。ちょっとこんなん買っちまったわぁ。どうだ??悪くねぇよなぁ?

ある晴れた日、ニヤニヤと照れ隠しを半分含んだ顔で、親父が僕に近付いて来る。

足元には、

"僕が先日発送したブーツだ"…なんでだ





ようやく売却したと思ったブーツは、なぜか親父に託されていた。 
"父親から息子へと受け継がれていくモノ"
などのエピソードは美談としてよく耳にするのだが、
"息子から親父へのお下がり" そんな美談なぞは、
少なくとも僕は今までに聞いたことがない .....

………………………………………………………………

春、人を酔わし惑わす不思議な季節。
一番の変人はわりと身近にいるのかもしれません。




では、さよーなら。

2026年2月25日水曜日

Looking back makes me sad.

カツ、カツ、カツ。

お久しぶりです!

坊主頭に赤いカラーレンズの入った大きめのラウンドフレームのメガネ。
小柄ではあるがしっかりと盛り上がった両肩からは引き締まった腕が伸びる。
足は長いとは言えないが(むしろ超短い)ガッシリとした逞しい両足でしっかりと地面を掴み堂々と起立している。


2026年2月
久しぶりの再会だった。。。



帰ってきました!!!



僕がお店を初めたのは2012年頃で、当初は本当にお客様も少なく、"常連様" そんな喉から手のでる程掴みたかった存在は皆無。もはやそんな存在、都市伝説なのではないだろうか?そんなマインドで日々をやり過ごしていたあの頃。

そんな時、彼は突然現れ、そして突然に "常連様" そう呼ぶに相応しい初の存在になったのだ。


ボサボサに伸びきったヘアスタイルにぽっちゃりとしただらしのない身体。
オーバーサイズと呼ぶには優しすぎるぶっかぶっかのチェックシャツ。一切の色落ちの兆しがない濃紺のジーンズに"子どもちゃれんぢ"とプリントされた謎のスニーカー。

"コーヒーうまかったっすぅ。。
またきまっすぅぅ。"

独特のファッションに身を包み、独特の伸びのある特有の訛りを操りながら彼は毎日通うようになった。

当時僕は、なぜ彼が毎日ここに来るのか?
仕事は一体何をしているのか?仕事をしていないにせよ毎日ここに通うだけの所得はどうやって獲得しているのか? 当然、彼に対しそんな疑問を多少は抱いていた。

だが、そんな事を考えるよりもなによりも、毎日来てくれる"常連様"を見つけたのだ!"常連様"その存在は決して都市伝説なんかではなかったのだ!!
その嬉しさがどの感情よりも勝り、彼が一体何者なのか?
そんな事はどうだってよかったのだ。

"毎日来てくれるのであれば何者であってもいい"

そのくらいおざなりにとらえていたのかもしれない。



そんなある日、突然、彼は来なくなった。。。


パッタリと、
次の日も、次の週も、次の月も、次の年も……

こうして、今にして思えば彼は一体何者だったのだろうか。そんな疑問だけが残り約10年の月日が流れた。。



そして2026年2月、彼が目の前に現れたのである。
冒頭にも書いたが彼は坊主頭になっており肉体も筋骨隆々と言った様に見事な変貌を遂げている。

ファッションも"子どもちゃれんぢ"と書かれたあのスニーカーは既に足元から去り、あのホスト業界を席巻しもはや実業家に上り詰めた男、Rolandさんが好んで履きそうなめちゃくちゃに高い(恐らく9cmくらいある)ヒールのついた黒いブーツをオン。
そして、目元にはYOUR SONGで大ブレイクしたシンガーソングライター"エルトン・ジョン"が愛用していたモノにそっくりな赤いカラーレンズの入った大きめのラウンドフレームのメガネ。
相変わらずファッションの一貫性はなく、意味不明のバランスではあるがどう考えても10年前より"ミステリアス"にはなっている。

そして、一番驚いたのは彼の右手に持たれた"ソレ"であった。

彼が歩く度にカツ!カツ!カツ!と大きな音をたてるソレはなんと"杖"である。

しかも持ち手には"この世の全ての災いは私の仕業である"とでも言わんばかりに悪どい表情を浮かべたドクロがデカデカと取り付けてあり彼はそのドクロの頭頂部を掴む形でカツ!カツ!カツ!と杖を操っているのだ。

10年前も謎ではあった彼。

今現在、もっと謎である。



そして彼はコーヒーを飲み。





うまかったっすぅ。
またきまっすぅぅ。。。


昔と変わらぬ独特の訛りを操り去っていった。



一体彼は何者なのだろうか。。。



次回、彼にまた再会できた時には、必ず質問してみようと思う。



"仕事なにしてるの?てかどこから帰ってきたの?"



って。





さてさて、2月も後半に差し掛かりました。長い長い冬が終わり、もうすぐ春がやってきます。
残り僅か、コーヒーでも飲みながら、ゆるっと冬を乗り越えましょう。

では、さよーなら

2026年1月5日月曜日

dawn.

去年の暮れの事。
新年に向けて、断捨離を。

あれもこれもと、思い出の品々を全てリサイクルショップへ。
新年を迎えるにあたり、同じ思いの人々が非常に多かったようでリサイクルショップは大賑わい。よって、査定結果は1月2日へと持ち越し。

僕の思い出達よ。
お年玉目当てのテロリストチルドレン達に根こそぎとられた金銭を僕に返還したまえ。

……………………………………………………………………………

さてさて年も明け、2026年。
年始早々、思い出の査定額を受け取りにリサイクルショップへ

《大変お待たせ致しました、お客様がお持ちくださった商品の中でお値段つきました商品が2点となり、その他はお値段がつかなかったのでこちらで処分となりますが宜しかったでしょうか?》

え...ちなみに僕が持ち込んだ商品の点数は37点。
僕の思い出の品、35点は無価値だと言うのか..。
だが、ここでウダウダとごねるのは男として情けがない。

と、言うことで

年始らしくキリリとした表情で

"ええ。勿論です。年始早々査定していただきありがとうございます"

《ありがとうございます。それでは全てTotalした査定額がこちら、2円 となります。宜しければ下記にサインをし..........》

僕の思い出達は"円形の小さなアルミニウム2枚"に姿を変え、僕のもとへとご帰還なされた...。


.................................................................................



明けましておめでとうございます。
2026年。
1月7日《水》より営業開始とさせていただきます。

今年も何卒、ゆるーいコーヒーブレイクにお付き合いくださいませ。



Route 99 髙橋 幸大

2025年12月31日水曜日

THEE LASTT DAYY...

"宝くじ当たったらどうする?"

え、一等?俺ならどうするかなー。○億だろー!!まずは高級車買ってさー。旅行いきまくってさー...

おお!俺ならまずは家買っちゃおうかな?そしてみんなに死ぬほどうまいメシおごりまくってさーー!!
そしてそして...........

...........................................................................


12月。年末。
今年もまた、一年が終わろうとしております。

と、同時に、浮世離れにも程がある、そんな夢を恥じらいなく語り合う時でもあります。
語り合う内容と言えば勿論アレの事。

そう "年末ジャンボ宝くじ" について、だ。

冒頭にも記述したがこの季節には 老若問わず"男" と言う性別を持つすべてのヒューマンが同内容を恥ずかしげもなく麗々と語り合うモノなのだ。

年端も行かぬ若輩者であれば

○億円ーー??僕はねーー!!地球買っちゃう!!!
と、ハイスケールな買い物を夢想し。

少しずつ現実が見えてくる青年期の若者達は

○億円ー!?やっべーなおいおい!!とりあえず友達全員バリ島連れてって貸し切りパーティーっしょ!(パーティーの内容は不明)
んでついでにRANGE ROVER買うわ!(高ければなんでもよし) と乱暴に金をばら蒔く事を吹聴して楽しみ。

現実と言う残酷なステージド真ん中に座す 壮、中年期の紳士達は。

○億か。。

まずはローン完済だな。そして両親に世界一周旅行でもプレゼントして子供達の将来の為にしっかりと貯金か。だがそれでもまだ余裕があるから多少投資に回してもいいかな?さてさてどうしようかな? むむぅ...。
(ニヤリニヤリと恰かも本当に所有しているかの様な想像力を発揮する。
最も達の悪い時期なのがこの壮、中年期とも言えるかもしれない)

忙しなく怒涛の"人生"と言う荒波も終盤、様々なモノ、コトが過ぎ去りあとは晩年どう過ごそうか?そんな老年期のお祖父様達は

な、なな、ななな!!!ほぇぇああぁぁああ!!!
○億かぁぁ、、。おぉ、、、おぉお!!Earthじゃぁあ。。。
ワシはEarthを買うんじゃぁぁぁぁあ!!!!!

と、赤ちゃん返りを繰り出す始末。

結局、"男" この性別を持つ我々は皆、最初から最後まであまり思考は変わらず麗々と幼稚にこの世を揺蕩う存在なのかもしれません。

さて、例に漏れずわたくしもそのヒューマン達の一部である事は紛れもない事実であり、当然毎年その様な荒唐無稽なしようもない話しに参加している一人である。

いつかの年末の事、親父が突然に 
"おい、今年は当たるぞ。今まで苦労かけたな。何が欲しい?"
そんな言葉をかけてきた。

何をそんなアホな。

当然そう思ったのだが、それと同時に理由はわからないのだが、その時見せた親父の鬼気迫る表情に、一抹の緊張感と不思議な信頼感を得ていたのも事実である。



親父の謎の自信は何処から来たのか?
事の発端はこうだ。



親父の友人、知人も例に漏れずこの"年末ジャンボ"と言う名のノアの方舟に乗り込むcrew達ばかりなのだが、そのうちの1人が遂に見つけてしまったのだ。 

宝くじが必ず当たる"売り場"を。

その売り場は県内某所のスーパーマーケットの一角にポツねんと存在していた。
そこには、無口で愛想のない貧相なまでに痩せ細った叔父様がいる。

そして、彼から購入した宝くじは "必ず当たる" そう言われているのだった。

通常、巷で良く言われる"当たる売り場"の噂の中身には必ず "愛想の良い" "明るく朗らか" "な女性"
こんな三拍子が謳われている気がするが今回の話では全くの正反対、 "無愛想" "暗くてどんより" "ガリガリの貧相な男性" である。

だが、マスメディアが謳っている噂話など殆どがまやかしに過ぎないうえに、信憑性等どこにもない。 

それに引き替え、この噂はデジタル上にフワリと浮かびあがる頼りのないモノなんかではなく、リアルな"クチコミ"と言うヤツだ。
しかも、その知人の話では そこで購入した友人が1000万円を当て、本人もなんと100万円を叩き出しているらしいのだ。

親父曰く、その話は酒の席で渾身の話術(あくまでも本人談)を使い聞き出す事に成功。
そして今回、その売り場に直接出向きジャンボを購入。 その時にリアルに感じた"売り場の叔父様"の雰囲気は当人曰くどこか神がかったモノがあり、"あぁ、これは当たったわ" そう確信したのであった。

ざっとこんな話である

............................................................................

さて、当選発表当日、血走った目で新聞を見つめる親父。 

ドッドッドッド…!

親父の心音がこちらにも伝わってくる気がするほど親父の表情は強張り、固まっている。
と、同時に物凄い剣幕で 自分の右手の人差し指を使い、新聞の一画をなぞり、滑らせ始める。

むぅ、、

むうぅ、、

むむぅぅ。。?

へ ....?

親父の人差し指の動きが止まり、狂おしい程強張った表情のままゆっくりとこちら側へ顔をあげる。
僕と目が合うと《つーかすっげぇ表情...》首の動きは止まりこちらを凝視して《えぇ...つーかなにこの表情すっげぇぇ.....えぇ...》こう言った。



"うわぁぁあいビbィィe!!!"



少しメカニカルな音が混ざった不思議な奇声をあげ親父は消えていった。。



《無論、 外したのだった》

............................................................................

その年から毎年、年末になると僕と親父は激しく唸る心音のビートを聴くことになったのだった。
2025年現在、未だ僕らは、"当選" この2文字とは無縁のままだ……。





と、言うか実のところ僕は、クジすら買っていなかったのである。
若い頃は皆、様々な事にチャレンジし挫折、成功を繰り返す。その度に必ずセットとなるのが信じられないほどの緊張感である。

歳を取るとチャレンジとは無縁になり、緊張感とも疎遠になる。
それでも人間である以上、いくつになっても緊張感と対面する事は少なからずあり、完全に回避することは不可能である。

毎年、当選発表前の親父の強張った表情を見ていると、かつて彼が若者であった時代、その頃の蜃気楼の様なモノを見ることになる。
僕にとって実は、"当選"自体が目的なのではなく、親父の緊張感に溢れたあの様子を傍観する、それこそが真の目的なのだ。

さてさて、そろそろ当選発表。

少しずつ静かに、親父からビートが聴こえはじめました。

きっと今年も

"当たらないだろう"


............................................................................



2025年。
あっと言う間の一年間でした。

僕はこの1年間。なにをしていたんだろうか。
毎年毎年、特になんの力もつけずふわふわとゆるやかに日々を過ごし気がついたらあれ?もう1年がたつのか? と、驚く始末。

こんなんで良いのか?おれ?

毎年そう思います。

だけど、とてもとても楽しかったな。
そんな気持ちは胸の中にたくさん広がっていて、すごく暖かい気持ちで"イマ"を迎えられております。
なので、まあこんなんで良かったんだろう。
そう思うことにしております。

この気持ちは、お店に来てくださった皆様のおかげであることは間違いないでしょう。

こんな僕がぼんやりと商っている我がカフェ.Route99 に来てくれた皆様、今年も本当にありがとうございました。

また来年も楽しく、僕のぼんやりに付き合っていただければ幸いです。
それでは、皆様にとって楽しく健やかな1年であった事を願っております。



来年も何卒、宜しくお願い致します。

Route 99 髙橋 幸大

2025年11月30日日曜日

stranger than paradise

11月も下旬。
寒い。。さて、どうしたものか。

そうだ。アウター、上着、ジャンパー、外套。。様々な呼び名がある代物。"アレ"を買いに行こうじゃないか。

もう40も近いおじさんにもなると、恥ずかしい程ファッションなるものに興味が薄れてしまっていく。
その結果、大気圏ほど疎遠になってしまうある場所。 
全てのファッショニスタの承認欲求を優しく包み込むフィールド。 
そう "服屋さん" ですね。
て、わけで先日、"脱、否ファッショニスタ"の意思を掲げ、とあるショップにお邪魔することに。

...................................................................................



そのショップは所謂"セレクトショップ"と言われる形式のお店でなかなかにセンスもよく、
カジュアルでかわいらしいデザインのモノ、奇抜、奇天烈なデザインが面白いモノ、シンプルだが素材に拘り着心地など徹底されたモノ。
アウトドアや様々なシーンで活躍できるハイテクデザインのモノ。

バリエーション豊かなモノが所狭しと陳列された楽しいショップである。

その中でも今回、僕が探しているモノは寒さを最大限に凌げる"モノ"である。
そうなると(アウトドアや様々なシーンで活躍できるハイテクな商品)にあたるであろう。

早速それらしきコーナーの商品を物色しているとスラリとしたミディアムヘアのクールな店員さんが近づいてきた。

"気になるものがございましたら、ご試着も出来ますので、是非"
ハイセンスな上に、声をかけるタイミングまでもが絶妙。そんなクールな彼に僕は

これ、気になるのですが...と声をかける。

あぁ!それですか!是非是非!
僕も同じものを持っているんですよ!
いやー、嬉しいなー!これ、かっこいいですよね?
ささ、どうぞどうぞご試着なさってくださいー。

急に物凄く饒舌になった彼、あれ?クールは?
まあそれはさておき、僕のセンスと彼のセンスが合致していたのは嬉しい事である。

早速試着を..

むぅ..ムダのないブラックカラーのナイロン生地の内側にはなにかわからないが非常に軽量でいて暖かく包み込まれる素材が使われている。
うむ、悪くない。
買う…か。。。?
と、鏡に写し出された自分を気持ち悪いくらいに様々な角度から凝視していると...

シャーッ 
試着室のカーテンが開く 

おぉ!!かっこいいじゃないですかー!!いや、それまじで似合いますよ!?僕とオソロだしめちゃくちゃいいわーー!!

と、彼。

えぇ.... なんで開けたのぉ...?
てか、クールは??


と.思いつつも、

本当ですか?ありがとうございます。
と答える僕。

少しだけ考えてもいいですか?と問うと

もっちろんですよー!!ゆっくり悩んでくださいねー!安い買い物じゃないのでー!!

気を取り直し、店内をぐるりと見て回っているとまたも彼が現れる。

あれ?てか、もしかしてバイク乗るんですかー?
いや、バイクの鍵っぽいのがぶら下がってるなーと思ってー。。

バックパックに取り付けていたキーケースに目がいったのか。そんな言葉をかけてくる。

あ、はい乗りますよー。

もしかして!◯◯◯◯っすかーー??
メーカー名を問われたので

そうですよー。と、答えると

うっわぁ!!!まじぃぃ!!??俺もっす!!?めちゃくちゃにうれしぃぃひぃ!!!
この店入ってはじめてっすよーー!!なんなんこれ?奇跡っすよねぇー!?

………

正直、僕が乗っているバイクは珍しくもなんともないシロモノである。
それが更に、車種ではなくバイクメーカーと言う広いレンジで捉えられた場合は尚更で、もはや1日に数台くらいは見かけるだろ?と、こんな具合なものである。

よって、確実に"奇跡ではない"

だのに(あえてここは、"なのに"ではなく"だのに")
彼はまるで、前代未聞の奇跡を目の当たりにしているかの如く狂喜乱舞しているのだ。
つーかクールは??

だんだんに彼のテンションにアレルギーを感じ始めた僕は、早々にアウターを購入し、お店をあとにしよう。そう思った矢先.....



彼は僕にある提案を持ちかけた



あのー、、なんか今日おれ、最高に気分いいんで1つ提案していいすか??

え?なんですか?

そのアウター、もともと"お兄さんが着てきたモノ"なんてどうすかね?
おれはただ、偶然同じアウターを所有し、趣味も抜群に合う。そんなお兄さんとたまたま出会い仲良くお話しさせてもらった、それだけのただの店員、なんて。どうでしょうね?

はい??
え??なに言ってんの?
全く理解出来ない。そんな唖然としている僕に、彼は畳み掛けるように

わかりにくかったすか?
おれ、お兄さんみたいな人に売りたくないんすよ。

"あげたいっす"

ここまで共通点があったのもはじめてでこんなに気分がいいのもはじめてなんで。。
だから、持ってっていいっすよ。。



えぇ...?なに言ってんのこいつぅぅ...?
うっわこえぇぇ.....。

いや、普通に買わせてくれよぉぉ…
共通点なんてただの1つしかないじゃないか。しかもそのただ1つの共通点すら希薄すぎるだろう?
ついでに1人称が"僕"から"おれ"に降格してんのもやめてぇ.....。



え?いやいやいや、買いますよー!お気持ち嬉しいですけどね。ここはむしろ、気持ちよく購入させてくださいー!



いやいや無理っす。持ってってください。
そこ、レジ脇抜ければ問題ないんで。棚卸しの際に誤魔化せますから本当に。どうぞ、プレゼントっす。



いやいいから売ってぇえええぇ!!!?
なんなんこいつぅううぅ!!?きもっちわりぃぃぃ!!こええぇえぇえええぇぇえぇ...............!!!!!!!!...........



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不気味すぎる接客に辟易してしまった僕は、結局アウターを買えずにお店をあとにした....



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皆様、

"ファッションセンスが皆無なオッサンにはコレ"
そんなオススメアイテムがございましたら是非教えてくださいね。

さてさて、気がつけば明日から12月。
今年も残り僅かです。 後悔のないよう楽しく過ごしましょうね

ではさよならー