2023年5月30日火曜日

白昼夢を見た

こんにちは。
5月も下旬。今年はなんだか、とっても暑い日があったりして、早くも"夏"を感じる瞬間が多々あります。
個人的には非常に心地の良い日和が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

先日、早朝も早朝、まだ真夜中と指しても良いくらいの微妙な時間帯に起床してしまったわたくし。
その後覚醒してしまった僕は、眠り直す事も出来ずただただぼんやりと何も映し出さないTVの液晶を眺めておりました<厳密には死にかけのおばさんの様な表情の僕を映しだしてました>
すると突然。

"あ、なんだか喫茶店に行きたい"
しかもアジのあるふるーい純喫茶の様な。

そんな衝動にかられたのです<なぜだかは未だ不明>
なんもやることのないおっさん<僕>はうずうずとした気持ちを抑える事が出来ず、まだ薄暗い外の様子など関係ない、いざ行かん。と、早々に出発することに。

ところが、時の頃まだ早朝5時過ぎ。 
なかなかオープンしている喫茶店など見つかりません。 
"しくじったか?"
なんて、そんな言葉が度々脳裏に浮かぶも、もはや喫茶店に入りたい!そんな気持ちは濁流の如く押し寄せてくるばかり。
"構わない。見つかるまでとことん探してやろうじゃないか"
そんな強い思いを胸に車をひたすらに走らせます(スマホでやってる店検索しろよ。俺)

小一時間程車を走らせた頃、

純喫茶ABC 深いコーヒー。スパゲッティ各種 ピラフが自慢の店 
(様々な問題がある為、店名、キャッチコピー等は仮名に変えておりますのであしからず)

そんな文言の書かれた看板が目立つ一件のお店を発見。そしてその看板の横には、open!と書かれた立て札が。

"遂に見つけた"

早朝から抱えた妙な個人的思念を成仏させる為にもこの店に入るしかない。
俺はこの店に呼ばれたのだ。

そんな思いでいざ入店。

店内に入ると、くたびれた表情のマダムが無言で僕を見つめている。

"あの、まだ早かったでしょうか?営業中でしたか?"

そう尋ねるとマダムは

"店の玄関開いてただろ?じゃあやってるって事じゃないか?"
と、ぶっきらぼうに一言。

なんてこった。完璧だ。
蔦だらけの外壁に、行き届いているとは言い難い軽くホコリの香りを感じさせる店内。そしてこんなシチュエーションで出会っていなければ頭突きでもかましてやりたくなるほどぶっきらぼうなマダム。

こんな映画の様な展開。なんか、いい。やはり俺は

"この店に呼ばれたのだ"

嬉しくなった僕は、軽くメニューに目を通しイチオシ!と書かれた
"ボンゴレスパゲティ"と"アイスコーヒー"をオーダーした。

するとマダムは

"ないよそれは"

困惑した僕は

"じゃあミートソースで"

マダム
"ないよそれは"


"ん、ではこの和風スパゲティってのは?"

マダム
"あーもう、ないよ。"


"あ、じゃあコーヒーだけでいいです"

マダム
"あーもう。だからないったら!12時頃ならマスターが来るからそれまではもう!ないったら!!!!!"


"……………………………………"

マダム
"あー、ポカリスエットなら今あるよ"



いやなにここぉおおお!??!!?



鬼気迫る表情のマダムと白昼夢の様な展開に圧倒された僕は

"あ、わかりました また来ます"

と、逃げるようにその場をあとに。

結局、近所のローソンでコーヒーを買い、おうちに帰宅しました。なにやってんだ、おれ。

その日1日は
"俺はこの店に呼ばれたのだ" そんな事を脳裏に浮かべた自分を死ぬほど恥じながら過ごすことになりました。

いやほんと、なにやってんだ、おれ



暑くなってくると僕は、不思議な衝動に駆られそれにしたがってしまいます。するとなぜだか高確率で意味不明な展開になってしまうのです。だがそれもまた"オツ"な展開で嫌いじゃありません。

6月、7月と。暑い夏が迫りつつあります。

皆様も是非、不思議な衝動に包まれたなら、心のままに行動してみてはいかがでしょうか。
きっと皆様にも、"オツ"な展開が待っているのではないでしょうか。



それでは、アイスコーヒーでも仕込みながら、皆様のご来店お待ちしておりますね









あー、もっかい行ってみよっかな。次回はきっと、12時過ぎにでも

Bye