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G.B.K。BAND. The JumBle Box →https://youtube.com/channel/UCiqDmFuYSm26YqTzUrc3L4Q


※当店はFacebookページ.その他全てのSNSを一切使用しておりません。公式なものはこちらのホームページのみですのでどうぞ誤解のないようお願い致します。

営業日について♦


定休日 月、火


1月26日(日)貸し切りのため14時からの営業となります。宜しくお願い致します。

2025年1月3日金曜日

BLUE

明けましておめでとうございます。
2025年。

市場で意気揚々と購入したお刺身達。

本マグロ 中落ち エビにエンガワ。
おまけに筋子とタラコ。

お正月くらいは贅沢に。

ホクホクとした面持ちで帰宅し、後部座席に乗せたお刺身達が収納されたビニール袋を掴む。



え? ない 刺身ねえんだけど

え? なんで?  刺身   ねえんだけど?



僕が掴んだビニール袋は所在なくヒラヒラと僕の右手を軸に揺れ、切なく凪っていた

色んなモノを失くしてきた人生だったけれど、刺身を失くしたのははじめてです。

刺身を紛失した僕は
"緑のタヌキ"に最後の希望を託し
2025年 スタートです。



Route99.
1月8日より営業開始いたします。

皆様何卒、今年も宜しくお願い致します。










緑のタヌキうめぇ....

2024年12月31日火曜日

See you Later 

こんばんは。
12月31日。2024年、最終日でございます。

毎度の事ですが1年間。なぜこんなにも早く感じるのでしょうか。あっ と言う間の1年間でした。

今年のはじまり。1月はタイにお邪魔しました。
そこで言葉の壁にぶつかり何をオーダーしてもカオソーイ(タイのラーメンみたいなヤツ)が来ると言うトラブルに見回れました。
ちなみに以前、このブログでも紹介したモラトリアムウルフ君は夜な夜な腹痛に悩まされると言うトラブルに見回れておりました
(なんで俺が...ちっくしょうがぁ!!は..?ここは地獄か?? と、僕が寝ているベット脇のトイレから彼の声が夜な夜な漏れ聞こえてくる夜。それは僕にとっても地獄でした)

2月 僕の誕生月でもありました。
ありがたいことに  だーれも  気がついておりませんでした。 いやまあ、そりゃそーだ。

3月 久しぶりに金縛りにあいました。その日から4日ほど連続で金縛りが続きました。なぜかその期間中疎遠になっていた友人からの着信が連日続いておりました。犯人はきっとあいつだろう。

4月 キラキラした目をもった55歳の伯父様にこれからミュージシャンになる夢を叶えると言う壮大なお話しを聞かされました。
全楽器未経験、作詞作曲経験も皆無だが信じる力があれば必ず叶うよね?
と言われ "たぶん無理です" と言い放ってしまう。
もうちょっと優しく対応すればよかった。

5月 くりまると花見会場を散歩しているとたくさんの酔客の方達が "かわいい~" とすり寄ってくる。
序盤は "アハハ、ありがとうございます" と対応していたが中盤から "噛みますよ?" と二重人格の様な対応に変化してしまう。その後 "くりまる君ー" と、何度かお店に来てくださっている方に遭遇し
"アハハ。どうぞどうぞ~" と対応が二転三転しサイコパスの様な男になる。

6月 "タナダ レン" と言う男に間違われる

7月 "タナダ レン" がベトナムの迷惑系youtuberだった事を知る(ふざけるな)

8月 やはり夏はいい。本当に。大好き。夏。
髪の毛をバッサリと切ったら全盛期の上戸彩さん瓜二つの髪型になる。めっちゃくちゃ可愛い髪型に包まれた中央にはめちゃくちゃくたびれたオジサンの顔が収まっている。

9月 長い間ウチのコーヒーが深煎りで大好きだと通い続けてくれている常連様に、本当は途中から深煎りが苦手になっていたのだけれど、あなたのニコニコとしたお顔を見ていたら切り出せなかったのだ、と告白される。
毎度お土産に購入してくださっていた珈琲豆も渋々だったのかと思ったら悲しくなった。
そんな日にはこれだ。
コーヒーのBOSS(500ml)を一気飲みする。なにしてんの俺

10月 なんもすることねぇ。そうだ。山登ろう!と突然山登りに出掛ける。
"あーしにまかせてください"
誰よりも自信満々であった後輩のシステムジャックことシステムがまさかの途中リタイア。その後彼に対する疑心が今でもつきまとう。

11月 30代も後半、健康面の事も考えて、ファスティングならぬ断食でもしよう!よし!来週から3日間ね!なんて友人と天下一品ラーメンを啜りながら語り合う。そして翌週びっくりドンキーで大フィーバーする。 無理だわ、断食。

12月 いま。

今年1年間 

一体なにをしてたんだろう俺。



なにはともあれ、楽しかったかも



さてさて、2024年が終わろうとしています。

大したおもてなしもご用意出来ない僕のお店にたくさんの人達が遊びに来てくれました。
これにはやはり、感謝しかありません。

皆様と接する時間はとても楽しく、健やかな時間となりました。 
至らぬ事ばかりではありますが、来年からも何卒、我がRoute99 宜しくお願いいたします。

皆様にとって来年も、とても楽しく健やかなお時間でありますように。2024年 本当にありがとうございました。

それではまた来年。  

さよーなら





Route99
髙橋 幸大

2024年11月30日土曜日

But, we are the not minimalist

こんにちは。
11月も下旬、あっと言う間に今年も残すところあと1ヶ月程となりました。

皆様、やり残した事がないように、最後の月、12月に向かうとしましょう。
今年一年間で得た思い出は来年まで持っていき、不要なモノは捨て去って、身も心も軽やかに来年に辿り着きたい。
そんな気持ちで今、現在を過ごしております。

...............................................

ふと僕は、たくさんの"モノ"に囲まれ生活している事に気がつきます。

青春時代、初すぎる僕を陰で支え続けてくれたギター。
友人があまりにも少ない僕の事をいつだって受け入れてくれた数々の書物。
読書に飽きた頃憂鬱を少し和らげてくれる大型のバイク。
なんとなく集めたスニーカー。
なんとなく集めたTシャツ
なんとなく集めたその他たくさんの物達...。

これは全て必要な物なのだろうか?
年末、この時期をきっかけに不要なものを捨て、必要な物だけに囲まれ生活する。それを実行するチャンスなのではないだろうか。

思い立つと衝動的に動いてしまう性分の僕は、そそくさと必要な物と不要だと思われるものを仕分けしはじめた...

バタバタとあっと言う間に山積みになる衣類等を段ボールにまとめていると、ある一人の友人との事を思い出す..。
あれは、いつだったろうか。5.6年前の今頃だっただろうか...。

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よう!最近どうしてる?よかったら家に遊びに来いよ!

小学校からの同級生である彼の名はM、12月の半ば頃
、早々に降り始めた雪が道路を濡らし凍てついている。そんなある日、彼は現れた。

彼の実家は裕福で、小学生の頃はゲームや漫画等、憧れのアイテムを多数所有していた為、何も持っていない弱者の一人である僕は、よく彼の家に遊びにいったものである。

彼の家は当時から"モノで溢れていた"
所謂 富裕層 の一人である。

そんな彼が今、こうして僕の店に参上し、そして家に遊びに来いと言う。
なんとなくの興味から、閉店後お邪魔することになった。

大人になった彼は、少しだけ高めの背丈にスラッと伸びた手足。薄いブルーのYシャツに濃紺のスラックスにローファー。雪がちらついていると言う事実を無視するかの様にアウター等は着用していない。
そんな良く言えば"シンプル"悪く言えば"簡素"で面白味のない。だが上着は着ない。
そんな少し奇妙な出で立ちで現れたのだった。

だがその彼の長い手足がシンプルな衣類に収納されたその様は、なかなかに格好の良いものになっていた。

彼は今でも実家住まいらしく僕はそこに案内された。

M. 久しぶりだろー?よく来てたよな、俺んち?どうぞ、部屋は変わらず二階だぜ。

お邪魔します。

彼の後を追い、2階の部屋へと向かう。

M. どーぞ。

彼が部屋の扉を開けると予想もしていない光景が視野を覆った。

およそ10畳程の部屋には 真っ白な壁紙がありシンプルな薄いブルーのカーテン。部屋の中央には小さなローテーブルがぽつねんと置いてある。 

以上

そう。 彼の部屋もまた  "シンプル"  だった。



M. 驚いたか? 実はさ、俺 あれなんだよ
んと、あー  まあ、 

砕けた愛嬌のある笑顔からキリっとしたスマートな表情に切り替えた彼は

"ミニマリスト" なんだ

そう言った。

幼い頃の彼の部屋はきっちりと整頓はされているがたくさんのおもちゃやゲーム、漫画本等々バラエティ豊かなたくさんの"モノ"が所狭しと納められており今のこの部屋とは対照的な部屋であった、その過去の記憶によって僕がこの場所の情報を処理するのには少し時間がかかった。

どうやら彼は、やがて大人になる成長過程で"モノ"に囲まれている状態にアレルギーを感じる様になってしまったらしい。

片側の口角をクィッとあげ、片方の眉も同時に上げた表情(腹立つ顔だなおい)を作った彼は

M. どうだ?余計に物を増やすって言う事はそれを守らなければいけないって言うストレスも同時に増やすって事なんだぜ?
だから今の俺の部屋は まぁ こんな感じ?

彼の言っている事はまあ正しい事ではあるのだろう。
だがその喋り方は本当にやめてほしいなーと、そう思っていた。
あとついでにその表情本当にやめてほしいなーとも思っていた。

その後も如何に人は余計なモノを持っているのか、そして持ちたがるのか、如何にソレを処分するのが正しい事なのかを恍惚と語り続けていた。
その様はどこか、名もなきカルト団体のトップに洗脳された信者にも見える程だった。

当時の僕にとっては全く興味のない話ではあったのだが、彼の変わり果てた思想を語る様にはある種の力があり恐怖すら感じるほどの説得力もあった。

なんとなく納得し、手土産に買った菓子袋をローテーブルに置くと彼が

M. おいおいおい~!ダメなんだわ~!
ここにモノおいちゃ~!

え?でもテーブルじゃ..

M. いやいやいや~ 視覚的に変わるからぁ~
てかモノ増やしたくないんだわぁ~

いや、これお菓子だから食べると無くなるんじゃ。一緒に食べようかと思って買ってきたんだけど?

M. いやだからこの部屋ではNGなんだわ~
あ、でも食べないわけじゃないよモチロン!とりあえず外で食べよっか!ありがとなぁ~

そう言って寒空の下、彼の自宅前の道路の隅、外壁をテーブルに立食スタイルでお菓子を食べ始めるぼくら(ちなみにバウムクーヘンだ、なにしてんだこれ)

その後もやっぱシンプルっしょ~
ミニマリズムっしょ~

と語り続けていたカルト教団幹部にしか見えなくなってきた彼の話しに辟易してきた僕は、再度彼の家に戻ることはなく帰路についたのであった。

その後、彼には会っていない...

..........................................................................

と、ふと彼の事を思い出した僕は、仕分け作業をしていた手を一旦止めてMに会いにいこうかと思い立った。

彼の話を半ば軽蔑して聞いていた当時の僕はもういない。今なら彼の話に同意し共感しながら有意義な時間を過ごせるのではないだろうか。そう思ったからだ。

彼に連絡すると早々に返信があった。

M. おう久しぶりぃ~!どうぞー!おいでおいで!

返信を確認しその後彼の家に到着した。

チャイムを鳴らすと早々にMが笑顔で僕を迎え入れる。

M. おー待ってたぞー!どうした?珍しいなー!まあ入れよぉ!

お邪魔します。

彼の部屋は2階。
彼の部屋には"モノ"がない。あるのは小さなローテーブルのみ。そしてそこにはお土産等も持ち込んではいけない。

なぜなら彼は "真のミニマリスト" であるから。

ガチャ

部屋の扉を開けると 想像していない世界がそこには広がっていた。

たくさんのゲームや本、たくさんの衣類、でかいテーブルにチェア、その目の前にはTV。
部屋の隅にはムダにでかいソファすら置いてある。
ついでにネコと大きめのリク亀もいるわなんだよココ。



え、あれ?Mって ミニマリストとか言ってなかったっけ?実は俺も物が多すぎるなーと思い立ってさ、参考にしようかなーなんて、それで今日お邪魔したんだけど。

Mは 例の表情で(片方の口角を上げ片方の眉を同時に上げた様)答えた





あ~  やめたわ






僕は帰宅後、ダンボールに入った衣類をまたクローゼットに戻した。

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モノが捨てられない。
それで困っている方、たくさんいらっしゃるでしょう。が、もしかするとそれは捨てなくてもいいモノなのかもしれません。

そんな思いに至った年末の今。

結局 "なにが正しいのか"

そんなものはどこにもなく 自分の中にのみ存在しているのかもしれません。

と、何を書いてるのかもはやわからなくなってきましたのでこの辺で。

ラスト1ヶ月。大掃除やらなんやらの手を一旦止めたくなった時、是非是非コーヒーでも飲みにお立ち寄りください。

それでは、さよーなら。

2024年10月22日火曜日

This is the true story of three men that no one knows about.

皆様こんにちは。
10月になり、肌寒くなってきました。
涼しくて過ごしやすい。そんな声も多々聞こえてきますが個人的にはすでにかなり寒く、先が思いやられる今日この頃、皆様はどのようにお過ごしでしょうか?

秋と言えばなんでしょう。

食欲の~
運動の~
読書の~

誰が言ったかこの有名な3項目があります。今年の秋、皆様はどの項目に注力する事になるのでしょうか。 
僕は毎年、ただただ好物の秋刀魚を食べ(去年は確か、夕食で10匹食べた事がありましたが、その日、なぜか亡くなった祖母の遺影が少し怪訝そうな表情に見えたのを記憶している)お腹が膨れたなら横になってだらしのない格好を決め込み読書にいそしむ(読書と言ってもどうしようもないコミックス等も含む)

そんな過ごし方です。

どうやら僕は毎年、随分と食欲と読書、この2つの項目にのみ注力しているらしい
と、なると毎年不足しているのは"運動"である。 

そうなると最終項目 "運動" これを無視することは出来ません。
多少の中古車感が否めない年齢になってきてしまった昨今の自分、先日、急遽仲間を募りある"運動"を行ってきました。
それは、

"登山" これだ。

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とは言え素人も素人の我々。
大袈裟な登山ではなく、比較的ゆるく登れそうな山を選択せねば。そう言った理由で決定したある山、 その会場、隣県、山形に威風堂々聳える山、日本百名山の一つでもある"月山"である。

季節も相まり紅葉も見事。満場一致で決定したのであった。

さてここで、こんな僕のしようもない提案に二つ返事で賛同してくれた素敵な(暇をもて余した)クルーを紹介しておきたい(と、言っても僕を含めたったの3人だ)

まずはこの男。

広い肩幅に逞しい上腕、容姿もなかなかに男前なのだが東北訛りがひどく言葉遣いが荒いのがたまにキズ。
腕っぷしには自信ありとアウトローな男でもあるが子供には非常に優しいと言うニクい一面も持つ。口癖は"守るべきモノが見つからない"と言う意味不明な文言であり、未だ中二病を引き摺り続ける心優しき異端児。

宮城の"モラトリアムウルフ"こと

我が友人 "モラトリアム" 。

彼とは付き合いも長く、同級生である。

次いでこの男。

可もなく不可もなし。特段ビジュアルでは言うことが全く見つからない。だが、電子機器of数式の事ならおまかせください。全てをシステム、データで解決して見せましょう。一人称はあーし(わたしと言っているらしい) 宮城の"システムジャック"こと 一回り年下の後輩 "システム"

彼とはうちの店で彼がドーナツを食べる際、必ず虚空を見ながらニヤニヤとドーナツを頬張る浮世離れした表情に耐えられなくなった僕が、彼を注意したのをきっかけに親しくなる。

友人 モラトリアム
後輩 システム
そして 僕

この最強の布陣(どこがだ)で月山に挑むことになったのだ。

早朝、月山付近のとある道の駅で待ち合わせた僕ら。
その場所から即移動、そして即登頂。

の、予定であったがやはりそこは素人も素人の我々。

モラトリアムウルフが早々にこんな発言を。

モラトリアム "山はどこもいかねーしまずはしっかりメシ食わねえ!?"

システム "いいっすねぇ~ なんか穏やかな気候だし気持ちいいしなんか食いたいっすよねぇ~ データ的に考えれば間違いなく今食べておいた方が良さそうですしね。あーしも同意見ですねぇ~。"


僕 "それもそうだね!"

そんなこんなでゆったりと朝食を食べ始める我々(おままけに隣接するカフェでまだなにもしていないのにティータイムまで楽しむ始末 ..)
気がつくと正午近くになっていた...

モラトリアム  "やべぇ!さすがにもういこーぜ!?"

システム "ですねぇ。行きますかぁ。あーしもそろそろかなぁと思いますよぉ"

僕 "おう!そうだね!"

ドタバタと山へ移動し、登り始めたのはもはやお昼過ぎであった。

モラトリアム "やべーなこれ、暗くなる前に降りてこれるかな?"

僕 "まあ大丈夫じゃないかな。何時頃、日没だろうか。"

システム う~ん。"大丈夫ですよ!なんとなくこの山の地形とか標高のデータを見ればそこまで臆する事はないですよぉ。あーし、元々サッカーやってましたし一番若いので体力には自信がありますよぉ、ですから何かあってもサポートするので安心してくださいよぉ。さぁ、行きましょぉー"

僕 "よし!システムもそう言っているし四の五の言わずにさっさと登頂開始しよう!"

布陣一同 "よし!行こう!"

僕とモラトリアムはシステムを連れて来て本当に良かったと思った。

ここに来て彼の発言は、半ば守りに入った中年の中途半端な常識的思考と猜疑的思考が交わった気持ちの悪い頭の中を見事クリアなモノにしてくれた。
若者の半ば乱暴とも取れる青き衝動と言うものは時として本当に心強い武器になるものである。そう言った事を痛感し、いざ登頂開始。



天気も快晴、噂通りの美しい紅葉。素晴らしい景観を背に、僕らは快調に山頂を目指していた。

しばらく歩くと、下山してくる集団とすれ違う。

集団 "こんにちはー。今から山頂ですか?日没も早いですし時間的に厳しいかもしれませんよー!山頂は天気も変わりやすいし日没も早いですし熊にも注意しなければいけませんから無理なさらず!"

布陣一同 "はい!ご丁寧にありがとうございますー!何とか頑張って行ってみます!"

大自然を歩くと、全くの他人とも自然に会話が広がる。それもこの登山と言う行為の醍醐味だ。なんだか気持ちがいい。ズンズンと進む僕ら。

しばらくすると、今度は三人組のシニアの方々に遭遇。

3ピースシニア "あら、今から山頂?やめときなさい危ないからー!行けるところまでにしなさいねー"

.....

その後も様々な下山客の方に類似する言葉をかけ続けられ、あからさまにに士気が下がり始める我々。

システム "あのぉ...下山してくる方みなさん、戻れとばかり言ってきますけどぉ....
えぇ~...これ大丈夫ですよねぇえ?"

青き初期衝動は身を潜め、少しずつ弱音を吐きはじめるシステム。

モラトリアム "ああ?びびってんじゃねえ!あいつ等はウソをついている。ああ言う奴等は俺達に絶景を見られたくないからなぁ!!!奴等は隠してるんだ!この先にある何かをな!!!"

都市伝説の様な発言を繰り返し始めるモラトリアム。

"まあ大丈夫さ!とにかくガンガン登ろう!"

なんの面白みもない当たり前の発言のみ連呼し続ける自称リーダー僕。

とにかく、前進する。

それからしばらくして、システムが喉の渇きを訴え始めた。

システム "あぁ喉渇きましたねぇ。そう言えばお二人のどちらか何か飲み物ってありますかぁ?あーし車に忘れて来てしまった様で、よかったら分けてくれませんかぁ?"

モラトリアム "あれ、そういや俺も持ってねぇや。やべー、確かに喉渇いたな。"

僕 "あ、俺もないや"

システム "えぇーどうしましょう。あーし本当に、喉渇きましたよぉぉ...えぇー.."

モラトリアム "うるせぇな!!!みんな渇いてんだよ!!!つーかさぁ、お前、あーしって言うな!"

僕 "やべえなー。耐えるしかないなー。"

最強の布陣の連携も少しずつ乱れ始める。
試されている。これが、登山か。
そんな事を考えながら重い空気を引き摺り進み続けると男女二人組の下山客が。

ペア "あれー今からどこまでですかー?"

やれやれもう聞きあきたよこのくだりは。また叱咤されるに決まっていると考えた僕は、適当に

あ、その辺で写真を撮って戻るんですよー。 

そう答えた。

するとペアが

ペア "あ!ですよね。ここ、まだ4分の1位ですからねー。では、写真のスポットまで、お気をつけてー"

その発言を聞いたシステムの顔が、比喩ではなく物理的にしっかりと青ざめはじめていた。それはそれはもう、本当に、"ターコイズブルー"だった。

システム "よよよ、4分のいちぃぃい??? えぇ...こーたさん。さっきおそらく半分以上来たぞー!もうすぐだ頑張れー!なんて言ってましたよねぇぇ...。あれ違ったんですかー。てか、あーしのデータではブツブツ...."

モラトリアム "お前さっきからうるせえんだよ!つーか体力に自信あるから任せてっつってたじゃねえか!なんの自信だったんんんんぁあ!??? つーかあいつ等はウソをついている!ここはもう半分以上来てっからぁぁあ!!!"

僕 "まあ仕方ないさ!とりあえず頑張って登りましょう!"

小言だらけの システム。

怒りの都市伝説発狂 モラトリアム

当たり前の事しか言えないノージョークマン 僕

もはや最強布陣の乗った桴はブクブクと転覆しかけていた、そしてその数分後、転覆しかけていた桴はシステムの一言により、見事転覆するのであった

そこから少し進んだ先のひらけた岩場で休憩を挟むと、突然ふいに、システムから発せられた言葉が空気を切り裂いた。

システム "あのぉ...あーし、降ります。山頂まで登れはすると思うんですけど、そこから下山出来る気がしないんですよねぇぇ...だから。あのぉ、降ります!"

...色々と突っ込みたい気持ちはあったけれど、日没までの時間の制限もあるしハイペースで登らなくてはならない事もありこのままシステムを連れていくと登頂失敗の恐れもあった。だから僕とモラトリアムは

僕&モラトリアム "そうか。わかった気をつけて"

あ、うんの呼吸で彼を見送ったのだった。

その後、下山出来る事に安堵したシステムは、チーターの怨霊にでも取り憑かれているかのような足取りで軽快に山をかけ降りていった。

モラトリアム "え...なんだあいつ..."

僕 "なんだろう..."

と、ここから二人になった我々は急ピッチで山頂を目指さなければならない。だが道程はまだ遠い、果たして我々は山頂へたどり着けるのだろうか?
彼の不在が、二人の心を縮小させていった。

二人での登頂を再開すると、そんな心とは裏腹に、僕らは驚くほど軽快なペースを掴み、気がつけばあっと言う間に山頂に到着したのであった。
山の頂で確信したのは、どうやらあいつは、僕らのお荷物であったと言うことである。



山頂に辿り着き、なんとなくぼんやりと雲海を眺めているとモラトリアムが言った。

モラトリアム "さて、山頂にも辿り着けた事だし十分に景色も堪能できたな!システムが一人で待っているのは可哀想だ。こーた、さっさと降りようか。"

なんていい男であろう。あれだけ叱咤していた人間を彼は心配していたのである。

だが僕はまだ下山したくなかった。
なぜか。シンプルにまだ山頂の感じを味わいたかったから。そして、情けない事にまあまあまだ疲れていたので休みたかったのだ。
(ついでに言うとシステムの事も忘れていたすまん)

モラトリアム "実はさ、お茶ならあるんだよ、これ、少しだけだけど、飲む?飲むなら全部やるよ。システムも山頂までこれたら二人にあげようと思ってたんだよなー。"

そう言って彼は、小さなペットボトルを僕に差し出した。 

なんて事だ。彼はただ闇雲に都市伝説シャウトをしていたわけではなかったのだ。
皆を鼓舞し、山頂まで上がれたのなら隠し持っていたお茶を僕とシステムに与えよう。そして皆で喜びを分かち合おう。そんな風に考えていたのだ。

だのに(あえてなのにではなくだのにと言わせてもらおう)僕と言う人間は、唯唯自分が山頂に辿り着く事だけを考え登り続けていた(もう一度言うがシステムの事など微塵も頭には残っていなかったよすまん)

恥だ。僕はなんて恥ずかしい人間なのだ...
差し出されたお茶を見つめ僕はそう思った

そして

僕 "え...はい。ありがとうございます!いただきます!"

全身全霊でお茶を飲み干したのだ(やっぱダメだわ俺)

モラトリアムはそんな僕を見ながらゆったりと笑っていた。

そして "さて降りるか"

ただ一言そう言った。


僕は強く思った。

...いやモテろよ!(再度言わせてもらうが彼の口癖は"守るべきモノが見つからない" この意味不明なワードなのだがどうやら"彼女が欲しい"この動詞の言い換えらしい。そう、彼は...モテないのだ。冒頭でも話したがなかなかの男前で、ウィットもある。そしてなにより、山頂での行動でもわかると思うが強い優しさも兼ね備えているのだ...だが、異性を前にすると"石像と化しアホみたいにつまらなくなる"という致命的な疾患を患っていた。それがモラトリアムである)

..............................................

そこからの下山は恐ろしい程軽快な足取りで無事、パーキングまで戻ってきた。

モラトリアム "いやー戻ってきたなぁ!さてさてシステムが可哀想だ!まずは車に戻ろう!システムが俺達を大分心配しているだろうからさ!"

僕 "そうだね!さて戻りますかー!"

そして僕らは車に戻った。心配しているシステムを安心させてあげる為に。
僕らは意気揚々と車に戻りドアを開けると、システムが

システム "うわああぁあああ!!!なん、なんでぇー!あれ?お世話にならますぅう。あーしもお世話にぃ"

支離滅裂な呼応をぶつけてくるシステム

どうやらシステムは 

"寝ていた" 

なんにも心配などせず、ただただ寝ていたのだ。
そんで、アホみたいに寝ぼけていた。(彼の目が3に見えた。漫画でしか見たことがなかったけれど眠たい人間は本当に3になるんだと思った)
その後意識が覚醒してきた彼の言葉によると彼がずっと心配していたのは(夕食は何を食べるか?)であった...



モラトリアム "おまぇ!ふざっけんなよ!!!"



...............................................................

モラトリアムが"ウルフ"になり

システムがボソボソとその場を小言で"ジャック"する

僕は相変わらずなんの面白みもない、当たり前の言葉で仲裁に入った



また最強の布陣に戻った僕らは、なんだかホッとして、なんとなく笑いあったのであった。

...............................................................

たった1日の "運動の秋" ではありましたが
個人的には脳裏に強く焼き付く1日になった様な、そんな気がしています。
皆様も是非、各々の "~の秋" お楽しみください。

それでは皆様、またお会いしましょう

ぐっどばい

2024年9月4日水曜日

beautiful fireworks

先日の事。

引き続き、ドーナツを揚げるのにハマりにハマっている今日この頃。
日曜日も無論変わらず、ご機嫌にドーナツを揚げておりました。

人間、慣れてきた頃が最も危ないとは言ったもので、例に漏れず僕やらかした。

普通に揚げるの飽きちゃったなー、あ!そうだ!と、なにを思ったのか利き手ではない方の手でホイッとドーナツ生地を揚げ油に放り込むのにハマりはじめた僕。(いや本当になにが面白かったんだろうか。我が事ながら本当理解できません)



そんでやりました。
口笛を吹きながら調子乗った表情でホイッとしたその時、 おぉ!!? 
足元が滑り揚げ油に指を突っ込むハードボイルドな俺。



あぢぃぃぃぃいいいぁああああぁあ!!!!!

と.....
なかなかハードな火傷をしてしまった次第であります。



そんでなにを言いたいのか?
率直に申し上げますと、
痛すぎてパン捏ねれないから今週サンドイッチ休ませてくれ。



コレです。



皆様、大変申し訳ありませんが今週はお許しを。 来週はどーにかサンドイッチを復活させようと思いますのでどうぞ今週だけは我慢せよ。



とりあえず、サンドイッチ以外は通常通りご用意する予定ですので気が向いたらどうぞお立ち寄りください。















ちくしょう火傷いてぇえぇえええい!!!



皆様も、火の元には、気をつけてね
ではさよなら

2024年8月29日木曜日

Can you see it? Genji

こんにちは。最近 "ドーナツ" なるものを揚げております。

真ん中に穴が空いたリング上の丸い形にこんがりときつね色に揚がった"ソレ" は、見るもの全てに幸福感を与える、それはまるで、世界平和を目指したザ・ビートルズのリーダー、ジョン・レノンの"イマジン"のレコードを彷彿させるかの様なおやつ。

..........…………......……………………………………………………

小さな頃、四六時中お腹が減ったと騒ぐ僕に、勉学に励む時間を割かれてなるものか、と、痺れを切らした姉がこれでも食ってろ。と、ごく稀に揚げてくれていたドーナツ。

当時まだ小学生の高学年だった姉が揚げてくれるドーナツはゴツゴツとしたフォルムに窮屈そうに空いた穴、色もまばらできつね色のものもあれば焦げ茶色もあったりとお世辞にも評価されるビジュアルではありませんでした。けれど、威風堂々としたその姿、バラエティ豊かなその表情は僕の心をいつも踊らせ、僕の中に強く残る美味しいドーナツの残像は、規則的に並ぶ有名チェーン店のソレよりも姉が揚げてくれた武骨な"ソレ"なのである。

やがて姉も成長し、互いに自分の社会が構築されていく中、いつの間にか関わることは減り、僕がなにかをせびる事も、姉が僕になにかを与える事も必要なくなっていった。

そんなある日、同級生とドーナツショップで"オールドファッション"なるものを食べていると突然"ソレ"の存在を思い出した。
これじゃない。俺が食いたいドーナツはあの姉のドーナツ。"弁慶"の様な武骨ドーナツだ。
その話を居合わせた友人に話すと、彼もそれに強く同意しその友人宅でそのドーナツを再現してみることになった。
(当時姉は宮城から離れ、作ってもらうことは不可能でした)

友人宅につき早速調理を始める僕ら、料理など皆無な我々に勝算等なくただただイメージで粉を揚げるも大失敗を繰り返す僕ら。
そんな最中友人が

そろそろ親が帰ってきてしまう。だが俺はどうしてもお前の言う武骨なドーナツを食べたい。家で揚げ続けると叱られてしまうから外にコンロを出しそこで再開しよう。

そんな提案があった。

なぜ外での調理だと叱られないのかは謎であったが(てか普通に怒られまくったが)その提案に同意した僕は、野外でまた調理を再開。
もはや我々にはあのドーナツをどうしても完成させたいと言う意思のもと、強い連携が生まれはじめていた。

外には彼が飼っていたハスキー犬のゲンジ(男)が待ち構えており彼も楽しそうに僕らを応援している様であった。

何度目かの生地の成形で僕らは手応えを感じた。
あとは揚げるだけ、そんな状態になった頃、激しい腹痛に襲われた。僕は彼にその旨を告げトイレをお借りすることに(幾度となく失敗作を食べ続けていたからだ)

用を足していると外から



"うわあぁああいいいいいぃいひぃぃぃ!!!!!!"

笑い声とも悲鳴ともはたまたロックミュージシャンのシャウトとも取れる音が外で木霊した。

勢いよくズボンを上げドタバタと外に出ていくと、暗かったはずの世界から、一部昼間のように煌々と輝き放っている"モノ"が視界に飛び込んできた。



"ゲンジの小屋だ"



ゲンジの小屋が、勢いよく燃え上がっていたのだ。





その後、全焼したゲンジの小屋からドーナツのかけらと思われる"ソレ"をなぜか含み笑いで食べていた彼。

"うんうん、けっこういけるよ?"

そのセリフの意味は、皆目理解出来るわけがなかった。

(ゲンジはなにが? と言わんばかりに彼の隣でドーナツのかけらを食していた)



その後、全力でご両親にお叱りを受けたあと、貯めていたお年玉でゲンジの小屋を新調した僕らは2度とドーナツの話をすることはなかった。

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あれから長い月日がたち、
ふとあの頃を思い出しました。
かつて彼とは再現出来なかったあのドーナツ。
犬小屋を全焼させてまで再現したかったあのドーナツ。



今、是非皆様にご提供しようと思います。



様々な思いをのせたドーナツ。
長い年月を越え今、遂に完成です。
たまに揚げますので見つけた時には是非、ご賞味ください。



では、さよなら。

2024年7月24日水曜日

This is a confession for every xxxxx ...

瞼の裏側に、チラチラ と、優しく明るい点滅が映し出されます。そこに見える"ソレ"はまるで、古くなり誰からも相手にされなくなってしまった映写機から写し出される映像。そんな雰囲気だろうか。
そんな事をぼんやり思考していると "ジリジリジリ" 不快とも取れる音色が、耳の入り口から頭蓋骨の奥底まで高らかに響きはじめた。

この映像、音。 ソレは"日の出"を意味していた。

やれやれまいった。今日もまた

"眠れなかった"

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ふと気がつくともう、遥か昔から僕は、"睡眠"に対し苦手意識を持つようになってしまった。
そして、その状況に慣れ、自分の中の"スタンダード"な状態になってしまっている。
所謂 "不眠症" と言うヤツだ。

その中でも僕の症状は恐らく、わりと重い方なのではないだろうか。非常に酷な重労働をしてしまった日、身体が鉛の様に重く今日はイヤでも...
そんな1日であったとしても、不眠症、と言う"ヤツ"は厄介な存在で、目を閉じ仰向けになっても、俯せになっても、横を向いても、呼吸を整えても、はたまたトリッキーに四肢を大きく広げ"大の字"を決め込んでも.....
願い止まないあの"瞬間"にはなかなか辿り着く事が出来ない。睡眠にネガティブな感情を抱いた事のある全ての者が目指すユートピア。それはそう。"気絶" の地である。

そして今、この季節。ユートピアが最も遠ざかる時期。酷暑極まる"夏"

睡眠への不満を除けば言うことなし、とても好感のもてるエネルギッシュなこの季節。
願わくばこのナイーブな悩み、払拭し、そして最大限に夏を楽しみたい。その願いを胸に夏を迎え入れ、そして願い叶わぬまま"また来年"と夏を送り出す。
こうして問題は未解決のまま長い長い時間が過ぎ、気がつけばまた今年もお迎えの時がやってきた。

そんな中、1人の救世主が現れる。

同級生である彼は、僕の様な堅物を面白がり、そして受け入れてくれる数少ない友人の1人である。
お店にも稀に来店してくれる彼は、陰気で皮肉屋、"昼行灯"の様な僕とは正反対の様。
明朗快活でいつも明るく、"不健康" そう言ったモノからは非常に遠ざかった存在に僕には見えていた。

ある日、何気なく彼にその話をする。
すると、彼は楽しそうな表情でこう答える。

ああそうだったの? 実は俺もなんだよ。これ、参ったよな。大体 2.3時間寝れたら御の字だよ。酷い時には一睡も出来ない、なんて事も珍しくないんだよな。

僕は安堵していた。こんなにも楽しそうに見える彼、こんなにも元気いっぱいな彼。
そんな人間が、僕と同じ悩みをもっていたのだ。
しかも彼は"塗装屋"と呼ばれる職人であり、かなり強固な肉体労働を課せられる立場である。
そして家庭を持ち、その生活を支える立場でもあった。

長い年月をかけ、何をやっても全く好転しない状況に嫌気ばかりがさし、ネガティブな感情をズルズルと引摺りながらどこかで"眠り"を願う日々。

そんな僕にとって

睡眠に対しナイーブな日々を送るにはかなり過酷な環境の中、こんなにも楽しそうに、そして明るく健やかに過ごしている彼を知る。

それは今までで、一番の"治療"になった。

そして、不眠告白から数日後、何気ない流れで彼の家に一泊する事になる。

不眠仲間だと知った今、
彼は今まで以上に輝き頼もしく見える。どうせ眠れない二人だ。朝までどうしようもない話でもしようじゃないか。そして寝不足のどんよりとした頭を慰めひきつった右手にカップを持ち、張り付いた作り笑いを浮かべコーヒーでも飲もう。
その朝に迎える憂鬱はきっと、いつも自分が迎えいれている味気のないモノクロームの様なものではなく、コントラストの強いカラフルでエキゾチックな刺激的なモノになるだろう。 
なぜなら翌朝の僕には、同士がいるのだから。



時刻は深夜12時を回った。不眠症の人間ならばここからが本番と言ったところだ。
さあ、まずはどんな話をしようか。



ちらりと彼に目を向け、僕は驚く。



眠っている。



その後彼は Am 8時 00分 ジャストまで 1度も目を覚ますことはなかった。

しっかりと8時間睡眠をとっていた彼。

ノンレム睡眠(深い安らかな睡眠)としか思えない程弛緩しきった表情を8時間絶えず継続させていた彼。

"もう食べられないよ"

漫画でしか存在しないはずのお決まりの寝言を、見事現世に持ち込んだ彼。



君は


健康です


モノクロームが視界を占領していく中、彼はカラフルなハーフパンツに着替え朝からステーキを頬張っていた。





"いや、なんだよコイツ"





さあさあ今日も僕は



"眠れないだろう"



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とても素晴らしく楽しい日々、夏がやって来ました。
ほんの少しの憂鬱を抱えて、楽しんで過ごしましょう。



GooD BYE.