皆様こんにちは。
3月も下旬、春です。
新たな門出の季節。出会いもありますが、やはり別れもある。
人は様々な場面を通し、新たな人やモノ、出来事に出会い、そして別れていく。そんな一瞬の刹那の中で生きております。
それを強く感じる季節。それが今、"春"ではないでしょうか。
先日、クローゼットを整理していると懐かしいセーターを発見。
たくましい肉厚のウールボディにざっくりと編まれたクルーネックのラフなモノだ。
これは、都内某所のフリーマーケットで格安で購入したものである。
良くも悪くもデザインにてらいが一切なく至ってシンプルであった事、そして安価で購入出来たことも相まって出番は非常に多くとにかく寒かったらこれ着とけばいいや。位で本当によく着用していた。
何気なく袖を通し鏡に全身を写す
え?これ、まだいける。むしろなんか、かっこいいんじゃないか。
そう言えばなぜこんなに汎用性の高いモノを着用しなくなってしまったのだろうか
懐かしいお気に入りのセーターに身を包んだ僕は、上機嫌で犬の散歩に出かけた。
最近は気温も少しずつ上昇し、日中は暖かい日も多くなってきてとても過ごしやすい。その日も非常に心地の良い気候であった為、僕らは川沿いの心地の良い遊歩道を散歩していた。
すると、くりまるの毛の中に何かが入り込んでいる。
なんだろうか? 覗き込むと
あぁ。
"オナモミ" だ。
オナモミとは通称"バカ"や"ひっつき虫"とも呼ばれるキク科の植物である。
以下資料抜粋
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キク科の一年草で空き地や河川敷、道端に自生。
オナモミの中にも種類がありますが、最近では外国からやってきたオオオナモミとイガオナモミが一般的です。
トゲトゲの先端には引っかけるかぎ針を持っていて、私たちの衣服をちょいっとつかんで種子を遠くへ運んでもらおうと待ち伏せしているわけです。
トゲは触ると痛いぐらいに丈夫なので、種子を運ぶ役割の他に、敵から身を守る鎧としても役立ちます。
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てなヤツ。
おそらく皆様も、この植物が衣類に付着してイヤになってしまった経験が一度はあるのではないだろうか。
やれやれ、少しカールしているくりまるの毛に付着したオナモミはなかなかどうして取るのが困難で、引っ張ればくりまるがイヤがり、優しくほぐそうとすれば奥へと潜り込んでしまう。
あぁ.........
もういい!と力一杯握るとイガイガととんがっているオナモミのボディに自分の手が食い込み激痛に見舞われる。
なんだこの植物。なんか本当に、好きになれない。。
と、心地の良い気候の中のエデンの河原が殺伐とした空気に支配されかけた頃
ふぅ...。ようやく1通りくりまるの中に侵入したオナモミを取り終えたのであった。
やれやれあぶない。せっかくの心地の良い1日が殺伐とした空気で台無しになるところであった。
さて、行くか。と ふと自分の胸辺りを触ると
いて! 。ん? あ、ヤツだ。 "オナモミ" だ。
チクショウ。俺にも付着していたか。そして衣類から取ろうとするとウールニットの為、オナモミと共に少量のウールがハラリと抜けていく。
なに?これは、なんか、イヤだ。せっかく久しぶりに再会したニットなのに..。 だがまあいい。
1ヶ所ならば仕方ない。切り替えよう さあ 行くか
と、ふと腰の辺りに両手をのせると
いってぇえ!! 。 あぁ? ヤツだ! オナモミだ!
またかよチクショウ! 丁寧にオナモミを取ろうとしたがなかなかとれない。
あぁもういいわ!と力一杯引っ張ると
"ハラリ"
うぅわぁああ!!思い出のニットの一部ぅーー!! と、またもオナモミと共に少量のウールも春の風に吹かれていく。
まぁまぁまぁ。まあいいわ! よし!もう行くぞ。
と ふと上半身の前部をパンパンと払う仕草をすると
いぃいいいってぇえええ!!!! いやあいつだろう???
ほらオナモミいぃいいい!!!
ちちちチックショウがぁぁああぁ!!!
もういいわぁあああ!!と一旦ニットを勢いよく脱ぎ去ると
えぇええ!!!背中にもビッシリオナモミぃいいぃひぃいいいいぃいいい!!!!!
帰宅した僕は、オナモミに寄生されたニットを思い出と共に捨て去った。
指定の大きなゴミ袋に抱かれた思い出のニットは、
どこか物憂げで、僕は暖かく穏やかな空気の中で、ほんの少しだけ感傷に浸った
春です。皆様、一瞬の刹那を胸に楽しく過ごしていきましょう。
ではさよなら