2026年8月31日月曜日

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8月も終わり。
今月初旬、梅雨も明けようやく暑い暑い夏が来た。
そう思ったのも束の間。

全国的に北海道、宮城県
“を除き”
猛暑日となるでしょう。

そんな言葉を連日のニュースであまりにも耳にした8月。
巷では あぁ過ごしやすい。 あぁ心地よい。 あぁ涼しくて今年はラッキィである。

そんな事を皆が語っていたのだが僕だけは違う。 

“いや、暑さが足りなかった”

のである。

まぁまだ暑さが足りなかったのは許そう。
だがそれにしても、降水量が多すぎやしないだろうか? “梅雨明け” とは当然、晴れの日々が増える、そんな意味も含まれているはずだ。
つまり、日照時間が増え降水時間は減る。

そんなイメージだが今年は連日、雨の日が続いたのだ(あくまでも宮城県の話だ)

だが、どんなに地団駄を踏んだとしても降るものは降る。 それに、当然だが、雨は“恵み”でもある。
例えば僕が、何らかの特殊な能力を持つ者だったとして、その能力を使い雨雲を完全撤退させられたとしても、やはり僕は元来気弱であり平和主義者でもあるのだ。 よって、自己的で強引な私利私欲を自然界にぶつけ、強引に雨をストップさせるつもりもない。

ではどうする?

こうなったら仕方あるまい。 

“雨の日を否定し晴れの日を待つ” 
こんな仕様もない思考で多くの時間を過ごすのならば 

“雨の日の楽しみ方を模索する”

こちらの方が建設的ではなかろうか。





さて、雨の日でよかったぁぁあ。。…
こんな事を探す為、先日小雨の昼下がりに僕はとある地方中枢都市の市中へと出掛けた。

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出先の市中を散策していると、とある飲食店の入り口にイーゼルが置かれ、ある文言が目に突き刺さった。

“雨の日感謝デイ! 本日ご来店された方 ポラロイドのプレゼント!”

む?ポラロイド?あの、poloraidか!?
………
poloraid とは...

ポラロイドとは、アメリカのポラロイド社が開発した、撮影後その場で写真が浮かび上がる「インスタントカメラ」およびその写真の通称である。

その場で現像が出来、撮影するとフィルムがカメラから排出され、数分かけて画像がじわじわと浮かび上がる。その独特の風合いはデジタルのソレとは違い、少しレトロで温かみのある色合い、その不完全さが魅力であり歴史も物凄く深いのだ。
1948年に最初のカメラが発売され、それ以来、世界の写真文化に大きな影響を与え、特にチェキなどには多大なる影響を与えたのではないだろうか。。。
そんなカメラである。
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と、レトロなモノやカメラ、サブカルチャー等に興味がある人間ならば知らない者はいないであろう。



なぜだ?なぜそのポラロイドが?
撮影してその写真を貰えるのだろうか?
写真だけを貰えるにせよ非常にお得だ。
なぜなら、ポラロイドカメラのフィルムは年々高騰し購入経路にもよるが今や一枚5~600円はざらである。

はたまた、もしかしたら、本体を貰えちゃうのか!?

真相はわからない。
だが答えはこのお店の中にあるのだ。

そうだ、迷う必要はない。入ろう。ここの中に僕の長年の病、
※“雨天時過度アレルギー症候群” 
を根治させる鍵が隠されているのだ。

※雨天時を過度に嫌い、豪雨レベルの降水が降るまで傘すらささない人の事を指す (無論 造語である)

ガラガラガラ、

“ぃいいっらっしゃっせえぇええうい!”

威勢の良すぎる声が店内に木霊する。
と、同時に彼の鮮烈なビジュアルに釘付けになる僕。

大柄な身体に明るく染められた短髪。そこまではごくありふれたビジュアルなのだが、一部奇異な部分が目につく。 もみあげに被さる位置のサイドの髪の毛が異常に長く整えられており、まるでツララの様に両脇からぶら下がっているのだ。その“ツララ”は彼の一挙手一投足のなかで都度ゆらりゆらりと所在なく揺れている。

個性的なヘアスタイルだが、なぜだか彼には妙にマッチしていた。

“お客様なぁーんめい様でしょっかぁあー!?”

少しだけ生理的に受け付けないイントネーションとトーンであることは置いておきとにかく元気の良い店主さんである。
僕は一人である事を告げると、早々にカウンターへと通される。

“うちはねぇぇ、オムライスがうんっめぇんですよぉおう!どおぉうでぇす!??”

やはり少しだけ生理的に受け付けないイントネーションである。だがそこは仕方ない。

では、オムライスを。。

“あぁ~らぁっとござまっあっっす!!!オムライッスわぁん!! あぁいよぉ!!”

……

注文されたオーダーを自分の為だけに反芻しそれに対する返答、掛け声も自分で完結させイソイソと厨房へと消える店主。

どうやらここはお一人で商われている様だ。

圧倒された僕は、ポラロイドカメラの事には一切触れられなかった。
まぁいい。どこかのタイミングで、問うのだ。

あの、ポラロイドのプレゼントとは?

と。

そして、驚いたのは店主のテンションとビジュアルだけではない。
オムライスの値段である。
 
オムライスの価格は ¥590と格安であり、先ほども書いたが現在ポラロイドカメラのフィルムは約5~600円程である。
もはやオムライスと同じくらいの値段だ。

どう言う事なんだろうか?
それにしても2026年現在の物価で、オムライス¥590 とは……安すぎるだろう…………。
そして、その上でポラロイドだと? いったい全体どうなってるんだこのお店は?

……

楽しくなってきたぜぇ。雨の日ぃ!!!

と、柄にもなく心のなかで妙なテンションの僕が現れた頃、



“おまたっっすぅえきぇえー!!
どぅっぞ!”

オムライスが到着した。



黄金色に輝く卵がラグビーボール型にチキンライスを包み込み、その周囲を優しくプロテクトするようにレタス、ブロッコリー、マッシュポテトが添えられる。

まさしく“オムライス” ど定番のビジュアルそのものである。

だが、ひとつだけ違和感が。



小さいのだ。

全体的に、

小さいのだ。。

このフォルムは何処かで見たことがある気がする。
そうだ。
長女がまだ幼い頃、よく連れていかされたファミリーレストランのお子さまランチの “ソレ” のサイズに瓜二つなのである。

なるほど。だから¥590なのか?
ここまで小さいともはや¥590ですら高い気がしてくる……。

いやまて、肝心なのは量ではない。
“味”そのものである。

さて、いただこう。

スプーンでオムライスの端っこを丁寧にこそぎ口へと運ぶ。



むむ……!?むぅ!!??

ふつぅーーー……
ふつぅだなぁーーー………………


もう一口……


超普通ぅう……



まぁいい。そうだ。ポラロイドだ。
ここでは本日限りポラロイドがプレゼントされるのだ!!!

なぜなら今日は“雨の日なのだから!”



あのぉ、表に雨の日フェアでポラロイドプレゼントと書いてあったのですがあれはいったい??

恐る恐る問うと



”きぁあ!!もっちろん!!ちぃよっと!待っててねー!!”

しばらくするとポラロイドカメラを大切にそうに抱えながら戻ってくる店主。

“ほぁあい。これ どぅっぞぉ!” と 差し出してくる。

ん、しかもこのカメラ、ポラロイドカメラの中でも希少なヴィンテージ型のSX-70ではないか!!!

まさか、これが……もらえるぅう!?

あ、ありがとうございますぅ!!!
恐る恐る受け取りウットリと眺めていると……



バシッ! と強めに僕の手からポラロイドカメラをもぎ取る。

“ほぁあい!たいむあうっぷ!!返してねぇ!!!”

イソイソとまた奥の方へとカメラをしまいにいく店主。



え?んー?
なんなんこれ?



戻ってきた店主に 

え、なんなんですかこのサービス?と問う僕。

“んんぅ??でぁから!ポラロイドを触らせてあげてるのでぁよー!!!おめでとん!!!


えぇえぇえ……………………………………


超いらねぇええぇぇ………………………………



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どうやら僕の病の根治にはまだまだ時間が必要になりそうだな。そう感じた先日。

雨の日を過度に嫌う同士の方々、お互いに緩やかに、対策を考えていきましょうね。

9月に入ります。
9月はまだ暑く、エネルギッシュな“モノ”や“事”が溢れるシーズン。

同士諸君!(いるのか?) まだ諦めてはいけません。

さてさて、楽しい残暑に向かいましょう





では、さよーなら