2025年9月29日月曜日

It was a little autumn

9月、秋到来です。

今年は残暑が非常に厳しく我々人類にとって、いや、生命ある全てのモノにとって厳しい状況になるであろう...
そんな言葉をあちらこちらで耳にしていたのだがなんてことはない。

すんなりと涼しくなり、既に秋めいてきました。

夏が大好きな僕にとって、来る長い長い冬への入り口の様な存在である"秋"。この季節には僅かばかりの嫌悪感を抱かずにはいられないのだけれど、皆様の中にもそんな気持ちを抱いている同士はいないのだろうか。

毎年、そんな同士を探すのだが秋と言う季節は殆どの人間にとって肯定的な節であるようで、大概の人間の返答が "秋?大好きだよー" 
こんな感じだ。

僕はこの返答を聞くたびになんだかガッカリする。

今年は早くも先日、<もしかしたら彼は、こちら側の人間なのでは?> そんな淡い期待を抱かせてくれた常連様と上記の内容を含めた会話を楽しんでいたところ、
やはり彼も

"えー俺は秋好きですよー!"

こんな答えであったため、期待させられた分落胆の度合いも大きく、正直に答えた常連様にはなんの非もないのだがほんの一瞬、般若に似た表情を彼に向けてしまった気がする。

なぜだろうか。僕は秋と言う節に異常な程の刹那を覚えてしまう。

大好きだった夏が消え、末恐ろしい冬がやってくる。その狭間で無責任にフワリフワリと浮かび上がる道楽者、それが僕にとっての"秋"だ。

そんな事を思いながら、子供と教育番組をぼぅーっとうつろな目をして眺めていると "みんなのうた" と言うコーナーで "小さい秋みつけた" と言う歌が歌われていた。

恐らく日本国民の8割以上は知っているあの秋の歌である。

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ちいさい秋みつけた

作詞 サトウ・ハチロー  作曲 中田 喜直  編曲 菊川 廸夫

だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
よんでる口ぶえ もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた

だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
おへやは北向き くもりのガラス
うつろな目の色 とかしたミルク
わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた

だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
むかしの むかしの 風見の鳥の
ぼやけたとさかに はぜの葉ひとつ
はぜの葉赤くて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた

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なぜだ。なぜだかとても心に響いたのだ。
特に2番の歌詞のある一節。

うつろな目の色 とかしたミルク

ここだ。

まさにうつろな目でぼんやりと子供に作ったミルメイクを誤って飲んでしまい謝罪していたところ、この曲が聴こえてきたのだ。

誰かさんが 誰かさんが ..............

この曲の"誰かさん"とは僕の事だったのだろうか?
あまりにもこの曲にリンクしすぎている状況に戸惑いつつも今年は僕も秋を見直し、ちいさい秋をみつけるべきなのではないか。。
そんな事を思考し、気がつくと最後のみーつけたぁーーーー⤴⤴⤴  とあがる部分を気持ちよく唄ってしまっていた。

すると、その有り様を心配そうにクリマルがぬぼーーーっと見ていたのである。。。
彼もまた、ちいさい秋をみつけたいのだろうか。



今年は楽しく、ちいさい秋をみつける事からはじめてみようと思います。
皆様も楽しい楽しい秋をどうぞお過ごしくださいね。






ちいさいあぁきぃ ♪ みぃつけたぁぁあ⤴⤴⤴ ♪



さよなら。