夏が来た!!
さあ、なにをしよう!!!
"僕は夏が大好きなのだ"
毎度こんなニュアンスを皆に伝え歩いているのですが。
さて、ではあなた、夏と言うこの節をどう過ごしどう楽しんでいるのですか?
そう問われる事が時としてたまにだが、ある。
そう問われふと考えた時、僕は夏に何を期待し、なにをどう楽しく過ごしているのだろうか。よくよく考えてみると、皆目わからなくなったのである。
"私は、夏のこう言ったところに非常に好感をもっているのだ"
お祭りや海、スイカやそうめん おまけ程度で言えば昔からオカルトに多少ひかれるモノがあるので幽霊さんとの交流もオツである
なんとなくであればこんな感じで例をあげられる。
だが、この夏に対する事柄を紐解いてみると
夏の夜の雰囲気を肌で感じ、香具師から購入したヤキソバを食べながら花火を観覧。 あー、最高じゃないか。と締め括る。
そして帰宅後 人混みと暑さにやられた僕は
"いやなんか疲れたわ。しばらくいいわ"
こんな雰囲気で祭りは終わる。
夏のギラギラとした太陽に照らされ輝く海面。
それはそれは美しく、力強いエネルギーを我々に与える。その辺で適当に購入したアメリカンドッグを片手に海辺をだらりだらりと歩く
あー、最高じゃないか。と締め括る。
そして帰宅後 "野心家の政治家"くらいギラツキすぎた夏の太陽の暑さにやられた僕は
"いやなんか疲れたわ。しばらくいいわ"
こんな雰囲気で海での1日を終える(なんなら僕、金槌である)
優しいグリーンのボディにチャーミングで独特な波打つストライプ姿、丸々とした大きなフォルムは逞しくもあり可愛くもある。包丁で一刀両断し真っ二つになった内側の果肉にはほんのりと赤みがあり、爽やかでしつこくもない絶妙な甘さが広がる。
その魅力に翻弄される僕は、あー、最高じゃないかー と、毎年"ソレ"を丸々7、8個は食べるのだ。
そして毎度、水分量を過多に摂取しすぎた僕は
"腹がいてぇ....もう、しばらくいいわ..."
こんな雰囲気でスイカとの付き合いをやめる
ツルツルとして歯切れも良く、クセもなく美しい程に白く細長いソレ。
大量に茹でたソレをキリッと冷たく仕上げた"めんつゆ"につけ、風鈴なんかをぶら下げた軒先で風情たっぷりにズルズルといただく。 あー 最高じゃないかー
だが突然、その時は来る。
茹ですぎた"ソレ" に急激に飽きるのだ
そしてやはり
"もういいわこれ、しばらく、まじでいいわ"
こうしてそうめんとの関係はここで終わる。
やべぇよ。ぜってぇやべぇって!!!
"心霊スポット"なる場所で雰囲気に飲まれ、そよ風による木々の優しい揺らめきに恐怖をおぼえシャウトし続けた僕らは2、30分後、皆で我に帰り誰ともなく "さて、帰るか" と散り散りに帰宅。
"ただの風だよな、これ"
この一言を飲み込み、皆が興醒めしないよう空気を読み続けた2.30分。
この事実に大変に疲れ
"なにしてたんだろ俺。もうしばらくいいわ"
こうして霊界との交信はここで終わる。
と、 結局全てにおいて異常な"疲労"を感じ"もういいわ" とネガティブな気持ちで全てを終えている気がするのだ。
だが、それでもなお、またしても僕は お祭りに出かけ、海を見てスイカとそうめんを食べるだろう。そしてあわよくばの期待を込め霊界との通信を計るだろう。
そして今年もまた"もういいわ"と締め括る。
結局、僕の中にある夏の魅力と言うのは
妙に高ぶる期待が結局のところそうでもない結果として終わる。この慕情的な結果に対してのモノである様なのだがこれはまさに、生きている限り誰もが必ず連続して直面しなければならない太極図に似ているのではないだろうか。 人は何かに期待し行動する。そしてポジティブな結果を得る。
やがてその楽しかった物事は過去のものとなり次には苦しい、または悲しいネガティブな結果を受けとる順番がこちらに回ってくる。
このループの中で我々は生きているのだが、夏と言う季節はこのスピードが妙に早い気がする。
その加速度によって、"生きている" と言う実感を強く感じる事が出来る季節なのかもしれない。
だから僕はきっと夏が好きなのだ。
と、我ながらなかなかに哲学しているんじゃないか? などと満足気な表情を浮かべた僕は、このブログを締め括る前にアイスコーヒーでも飲むか。と1度パソコンを開きっぱなしにしたままコンビニへと出掛け、いざお店に戻るとなにやらオヤジ(実の父親)が 僕のパソコンの前でソワソワとコカ・コーラを飲んでいた。
お、なにしてんの? と声をかけると
こうた ごめん
なんかわかんないけどここにお前文章みてえなの書いてただろ? それ消しちゃった
唖然としている僕に親父は続けて言った。
ごめんなぁなんだか暑くてフラフラしててさぁぁ。
あ!でもさぁ、お前の文章超意味わかんなかったぞぉおお。 つまんねえしさぁあ。だからまぁ、また書き直せよな! じゃぁなぁぁ~
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これもいつか、夏が見せてくれた素敵な思い出になるのだろうか。
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夏、到来です。
楽しんでいきましょう。 ではさよーならー