当時僕はまだ、小学生でした。
小学生と言えばなにもかもがキラキラとひかり輝いていて何をするにも刺激的で退屈なんてしらなかった様に記憶しています。
当然 小学生ですから学校給食なるものがあり毎日皆とそれを食べるのですが、ごく稀に例外の日がありました。 そうです
"お弁当を持参しなければならない日"
ですね (きっと皆様の記憶にもしっかりと残っているのではないでしょうか)
そんな日のお昼の時間は
野菜やお肉等、バランス良く詰められたお弁当
色どり豊かに可愛く詰められたお弁当
肉だらけの男らしいお弁当
まさかのカレー
等々 各家庭の "特徴" が見えてとっても楽しい時間になるのですが 楽しみは それだけではなくみんなが持参するお弁当の入れ物 つまり"お弁当箱" も様々でこれまた面白いんですね。
当時僕は "仮面ライダー" が本当に大好きで ライダーが ドカンと プリントされた アルミのお弁当箱が大のお気に入りでした。 他にも ウルトラマンがプリントされたものやドラゴンボール、 女の子ならセーラームーンだったりと、とにかくアルミ製のものに好きなキャラがプリントされた弁当箱ってのが主流でした。
そんな中、D君と言う子がいたのですがただ一人 木箱の弁当箱を持ってきていました。
それを見たみんなは毎度の事
"なんだよそれ！ｶﾞﾊﾊﾊ！"
"お前もかっけー弁当箱買ってもらえよ！！ｶﾞﾊﾊﾊ"←《今にして思えばそっくりそのままお前の事だよ》
"しびぃーーーーー！！！ｶﾞﾊﾊﾊ"←《いっちょまえに渋いと言いたいのですね。ちゃんと日本語を使え》
と、何が面白いんだかｶﾞﾊﾊﾊﾊの連発。振り返ってみれば一番面白いのは アルミ製の弁当箱を片手に立派な弁当箱をゲラゲラと笑っている僕たちなんだけれど。小学校低学年の男の子なんてこんなもんです
そして毎度の事 D君は
《いや、じーちゃんに使えって言われたやつだから！》
と語調を強めて主張するのでした.
その度僕らは
"ぅぐわっはははは！！ひぃーー！しびーーーー！！"
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月日は流れて
【現場仕事中の彼に本当に久しぶりに再会したのですが、その時に使っていた弁当箱は変わらずあの弁当箱でした。
驚いた僕は
僕 "丈夫すぎない？それ？"
D "これじーさんからもらった奴なんだけどなんか丈夫だしスゲーいいヤツらしいんだよ"
僕 "それなんなの？"
D "いや、だからよくわかんないけどヒノキのわっぱとかっつってたよ" 】
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そんでもってなんの因果か 当店でも取り扱っているこの
"ヒノキの漆塗りわっぱ弁当箱"
とうとう最後の１つずつとなってしまいました。
Dが言う通りコレ。"スゲーいいヤツ"です。
最後の１つは 大箱 小箱 共に展示品でしたのでアウトレットって事で￥1000引きとさせていただきます。
この機会に何十年と使い続けられる職人さん手作りのお弁当箱、どーぞ。
大箱 ￥7400 → ￥6400
小箱 ￥6000 → ￥5000
はっきり言って "スーパー破格"でございやす。
でも、アルミもいいっすよね。なんか
さいならー
